アンタ。子どもの為に流しそうめんしたいんだけど。
その辺の山から竹取ってきて。
オコラレマス・・・。
流しそうめんとは竹を縦に半分に切って樋状にしたものに水を流して
そこに一口大のそうめんを流して食べる、夏の風物詩です。
だから竹が欲しいの。
夏になるとそうめんを食べる機会も増え、流しそうめんなんかも夏休みにしたいですよね。
でも、流しそうめんはどこで生まれたのかなんて、ほとんど考える事なんてなかったのではないでしょうか?
今回はそんな「流しそうめん」などについて説明したいと思います。
流しそうめんの発祥は?
写真:photo AC
流しそうめんは1955年、宮崎県の高千穂で誕生したと言われています。
そうめんは麺を冷やす事でコシのある美味しいそうめんに仕上がります。
昔は冷蔵庫もなく、冷たい水を確保できるのは井戸水か清流かのどちらかになります。
そのため、冷たい水の流れる場所はそうめんを食べるのにもってこいの場所となったのです。
当時の新聞記者が、外でそうめんを湯がき、高千穂峡の冷水にさらして竹を器代わりにして食べて涼を得たという記事をヒントに、千穂の家社長が考案したのが始まりでした。
最初はPR目的だったみたいよ。
やり手の社長さんだったのね。
流しそうめん発祥の「千穂の家」とは?
流しそうめんが生まれたのは高千穂の”千穂の家”と言われています。
現在もシーズンになると沢山の観光客が訪れる大人気のお店として人気です。
全てはここから始まった。
流しそうめんはどうして広がった?~流しそうめんの醍醐味~
夏場は水道も温くなってしまう事も多く、たとえ冷たい水を器に入れてもすぐ温くなってしまいます。
そうめんは冷たい水が必要不可欠であるため、「冷たい水を出し続ける」必要がありました。
流しそうめんならば、冷たい水をずっと流れ続けるので、冷たいまま食べれる事が出来たと共に
見た目の面白さ
もある事から全国に広がったと言われています。
名水と言われる所には流しそうめんは大概ありますよね。
さっきの話だけど竹はいつ取ってきてくれるの?
長さ世界一、ギネス認定の流しそうめんは2023年10月21日に大分県竹田市の竹姫で最長距離は4,031.76 mです。
約4㎞流れるそうめんって・・・。
宮城県高千穂とはどんな所?
元々、高千穂峡には「日本の名滝100選」にも選ばれるほどの「真名井の滝」があり、観光地として有名な所です。
また、四季見原は雄大な景色が堪能でき、キャンプ場もあり家族みんなでアウトドアできる場所として人気があります。
流しそうめん以外にも楽しめそうね。
そうめん流しとは? 流しそうめんとの違い。
そうめん流し?言い方が違うだけで同じじゃないの?
それが、厳密にいえば違うのよ。
「流しそうめん」が竹などを使って上から下に流していくのに対して、「そうめん流し」は円卓のようなテーブルで機械で円状に水流を作って、そこにそうめんを入れてくるくる回らせるものを言います。
鹿児島県や、宮崎県ではこちらの「そうめん流し」が主流みたいです。
そうめん流しの発祥は?
画像:photo AC
そうめん流しの発祥は、鹿児島県指宿市の唐船峡(とうせんきょう)です。
元々、旧開聞町の役場職員の井上さんが源郷町おこしの一環として、地元の湧き水を利用した流しそうめんを始めました。
しかし、維持が大変となり、継続が難しい状況になってしまいます。
そこで井上さんが考え出したのが「たらいを使った回るそうめん器具」だったのです。
それが、大人気となり、町おこしは大成功。
それから60年過ぎても年間20万人訪れる、鹿児島のソウルフードとなったのです。
流しそうめん発祥の「唐船峡そうめん流し」とは?
「平成の名水100選」にも選ばれた清涼な水をふんだんに使用したそうめん流しが楽しめます。
年間約20万人も訪れる「夏でも涼しい場所」で食べるそうめん流しは暑い夏を吹き飛ばしてくれることでしょう。
唐船峡とはどんな所?
唐船峡は鹿児島県指宿市にあります。
指宿市は池田湖と海に面しており、海岸は絶景スポットとなっています。
色々とテレビなんかでのロケーションでも使われているようです。
また指宿温泉も有名で「砂蒸し温泉」を利用する人も多く、人気の場所となってます。
出典:休暇村 指宿 | いぶすき観光ネット (ibusuki.or.jp)
そうめん食べて温泉なんてすごい贅沢じゃん。
終わりに。
今回は
「流しそうめん発祥について」
「流しそうめんとそうめん流しとの違い」
「そうめん流し発祥について」
と、その近辺の有名な場所を紹介させて頂きました。
観光地としても絶大な人気を誇る「流しそうめん」「そうめん流し」を
是非、夏のお休みの日にお出かけしてみてはいかがでしょうか?
おすすめ「流しそうめん」&「そうめん流し」のお店も大紹介します!
結局、竹は取りにいかないの!?